「深見東州のぜんぶ私の歌、ぜんぶ私の話」2016年2月26日前半 ワールドメイトブログ
「深見東州のぜんぶ私の歌、ぜんぶ私の話」
ラジオNIKKEI第1 毎週金曜日 23:30~24:00
提供:たちばな出版 みすず学苑
事業家、教育者、芸術家など多彩な顔を持つ深見東州氏が物事の森羅万象を語る新時代の“ラジオエッセイ”です。
2016年2月26日放送分、今回のテーマは「微笑み」。前半部分を書き取りました。
こんばんは、深見東州です。ご高齢になってご結婚された方は、恒例によりまして(笑)、「バンコンワ」。
犬を飼っておられる方は、「バンケンワ」。どうですか(笑)。毎週金曜日のこの時間、30分という短い時間ですが、私とあなたをつなぎながら、お話ししましょう。
今週のテーマは「微笑み」です。
微笑みは、女性にとっては大事なものですね。有名なところはモナリザがあります。モナリザは、「Mona Lisa」で「L]なんで。本物見たことない人がほとんどですけど、「モナリザの微笑み」という絵の写真をね、ほとんどの人は見て知っておられるでしょう。
不思議な笑みという人もいるしね、さまざまな秘密とか謎もたくさんあるダビンチの絵画です。今日は聞いてくれる人が微笑んでくれるといいんですけどね。失笑だと困るし、爆笑すぎると、家族、ご近所が困ります。
冷笑だったら、冷ややかに笑うだったらね、ラジオのスイッチを切られてしまうかもしれませんけども、まあ、微笑んでいただけたらなと思います。
では、今日という日が終る時間までおつき合いくださいませ。
(CM)
モナリザというのは、世界で最も知られた微笑み、世界で最も見られた微笑み、世界で最も描かれた、歌われた微笑み、さらに世界で最もパロディ化された微笑み。まあ、東州さんはルーブルで本物とのご対面は?なんて、放送作家がいうんですけど。
74年に1回だけ、上野の国立博物館で公開されました。画家として、モナリザをどう思われますか?
僕は、ルーブル行って、本物を見ました。いっぱい人が並んで見て、なんだこんな絵か、ということで終りでした(笑)。人が並んでいてね、ガラスの奥に盗まれないようにあるわけなんで、あんまりじっくりジーッと見れないですね。
イギリスの国立美術館なんかは、有名な絵がすぐそばで見て、みんな学生がスケッチしてね、模写していますよ。
僕は、声帯模写はしたり、形態模写はするんですけどね、絵の模写はですね、「もしゃくしゃ」するもんですから(笑)、したことないですね。
でも絵の学生はやっていますけど、ルーブルではね、あまり人が来すぎてできないですね。モナリザの微笑を模写して、描いてみたいですけどね。
実は、モナリザの微笑には面白い話があって、ルーブルにある一つの部屋があって、モナリザの微笑のニセ物ばかりが置いてあるところがあるんですね。
全部ニセ物なんですけどね。それを見ててですね、本物とどこが違うんかと。あるニセ物は、色のこういうところだけまねている。あるニセ物は、形のこういうところだけまねている。あるニセ物は、肌のここだけ似ているんだとか。どこか一個か二個はまねしているんですよ。
本物は、全部一つの絵に兼ね備えているわけですね。だから、本物のすばらしいものというのは、多くの要素が一つの中に組み合わさって一個の本物の絵ができているんで。本物を描けない画家っていうのは、一個か二個はまねできるんですね、その要素を。
だからそういう達人とか、名人とか、巨匠という人は、一つや二つではなく、多くの人が見習える要素を兼ね備えているのが本物のすばらしい人間であり、作品だと。
ニセ物の作品、ニセ物の人間というのは、一個か二個はできているんだけども、全部は、総合はまねできないと。
これがまあ、モナリザの絵を見た人が、ニセ物ばかりが集まっている部屋を見て、本物と見比べたときに気がついたことで、18歳ぐらいの時に読んだ本に書いてあったことですけどね。
本物はあらゆる物が兼ね備わっているということですね。こういうのは、孔子さんがこういってて、
「勇気に関しては子路にはかなわないし、真心を込めて正直にずうっと勉強するのは顔回にはかなわないし、子貢というものは弁舌ではアレなんだけど、だけどそれぞれの要素を全部、六割か七割か全部兼ね備わっているのは私だからまねできない。」
この話の延長線上で、漢の国を作った劉邦がね、「軍事の作戦はお前にかなわないし、食料の調達はお前にかなわないし、軍隊の訓練に関してはお前にはかなわないし、軍略、策略にはお前にかなわないし、武器の調達はお前にはかなわないし、ワシはお前らにかなうところはどこにもないのに、はて、ワシはなんで漢の高祖となったのかな」と聞いたら。
部下がいった、「いや、陛下は『将の将たる器(うつわ)』を持っておられます」
こういうので、君子は器ならず、というのが論語にあって、君子というのは器じゃないと。あらゆる器を適材適所に配合できて使いこなせる器じゃない器を持っている。だから、君子は器ならずという。
あらゆる器を使いこなし、適材適所にまくばれる器じゃない器、それが、君子の器だと。だから、将の将たる器を持っておられるというのは、君子は器ならずという論語の意味はそういうことなんですね。
だから、あらゆるものが少しずつ兼ね備わっている。そして、一個ずつは足りないんだけど、すべてのものが兼ね備わって、特にこれっていうものがないから、特にこれという人を使いこなせる。これが将軍というものだと。君子というもんだといえるんですけどね。
「企業のトップもそうかもしれない」(東海林さん)
企業のトップもそうでしょう。ある程度全部わかっているけども、エキスパートではないわけです。こういうのを、スペシャリストとゼネラリストの違いっていうのね。
君子は器ならず、将の将たる器を持つ、企業のトップはゼネラリスト。なんでもできているけどもスペシャリストみたいに、一個が極まっていない。
まあ、私もそれを目指していますけどね。なんでもできますけども、その一個の人にはかなわない。どっちかっていうと、10種目競技の金メダリスト。オリンピックの10種目をやって、1種目のものにはかなわないけど、10種目やる競技のなかでは金メダリストと。まあ、そういうふうなのが私の目指す方向ですけども。
スペシャリストは、一つのことが誰にも負けない、重要な歯車としてなりたっている。ゼネラリストはその歯車を使いこなす器だと。
本当は、仏教でいうならばゼネラリストっていうのは、まさに比叡山があらゆるものを生み出す。比叡山は法華経をベースにして、律という道徳と密教と禅、四つを兼学するのが比叡山。
真言宗、高野山は密教だけですからね。でもあらゆるものを、南都六宗の宗祖よりも空海は天才で、全部理解していましたからね。
だから、皆尊敬して、全部に額を書いてあげて、南都六宗の人、全部空海に伝法会を受けて帰依したということで、そう単純に分けられないですけども。
まあ、空海は密教のスペシャリスト、最澄はゼネラリストといえるんですけども。空海の場合は、ゼネラリストのスペシャリストのゼネラリストですけどね(笑)。まあ、置いといて。
モナリザの微笑を見ると、ルーブルのニセ物ばっかり集めてるのと本物はどう違うかという議論が、昔18歳か19歳で読んだ本に書かれていたのが、今も印象に残って忘れないですね。
ということで、メールを紹介しましょう。
ペンネーム:スパゲッ亭パスタ
30代、会社員
先日の放送は、世界文学全集や埼玉県の嫌いなところの話はウケました。
久しぶりに学生時代、学園祭であった落研大喜利を思い出しました。
私は、落研でスパゲッ亭パスタと名乗っておりました。
みんな、噺家(はなしか)の名前を考えるだけで盛り上がりました。
私の落研の仲間の名前は、ブラッ亭マリーという女子大生でかわいい子でしたが、卒業後は、音沙汰なし。
ああ、逃がした魚は大きかった。
ということでですね、ダジャレや笑いは心を豊かにするなあ。
新幹線のネタで、あなたの人生ののぞみはもうありません、でもひかりはあります。
「という声がこだましている、という(笑)」ここまでいかないと。(東州さん)
大けがをしたらエーゲ海沿いの病院へ、えー外科医。
長崎は今日も雨だったは、長崎の歌ではない佐賀市の歌です。「さがし、さがし求めて~♪」
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